2024年1月11日木曜日

破滅的な甘さへの渇望実験

 作者:満月丸さん

目が覚めれば、そこは見知らぬ場所。
血と錆の漂う牢屋の奥の、椅子に拘束されて座っていた。
何故、どうして、と戸惑う最中、一人の狂人が、現れた。

(概要欄から引用)

一人専用で悪人向け。
善人でもプレイできますが双方可哀想に見えてきます。悪人だと正論を突き付けられます。
グロテスクな表現や、子供が殺されるシーンがありますので注意。

冒険者がいつの間にか誘拐され痛めつけられ、それでもどうにかして脱出を目指す探索シナリオです。
ターン制で少しでも無駄なターンを過ごすと大体脱出できない事が多いので攻略見ずにプレイすると
段々動きがRTAじみてきます。楽しい。
とはいえベストエンドに自力で辿り着くのは結構苦戦すると思うので話を見たい人は攻略txtを見ながら
プレイするのが一番です。

画面の使い方や回想のオブジェクト配置が斬新で思わずあらゆる場所をクリックしがち。
カードだけでなくセル画の使い方がインディーズゲームのようで面白いですね。
事件の犯人の動機はそうだろうなぁ、と納得。
進めるうちに予想はつきますがやっぱり何事も行き過ぎると狂気にしかなりません。
正義と悪を明確に決定づけるのは法律しかないんですよね。しかもそれが100正しいとは限らない。
結果論で悪と決められるものも最初を辿ればそうでなかったりなどよくある事ですよね。
何処かで歪まないよう、逸れた自分を正しい道に戻してくれる存在の大切さがよく分かるシナリオでした。

おまけで隠しエンドとその報酬を見ましたが復讐おじさんのファンサが凄くてウハウハ!!
これからも一緒だよ!(振り回す)