2024年1月30日火曜日

転げたひょうり。

 作者:かなぎさん

暇を持て余した冒険者と賽を転がす男のやりとり。
ツいてるツいてないの感性は人それぞれによるんじゃないでしょうか。そんな話。
無音の中淡々と進むのが良い。賑わってない空間での暇つぶし感が好き。

ツいてなさ過ぎるのも怖いけどツきすぎるのも怖いし調子に乗るのもジメジメするのも怖い。
やっぱり何事も程々が一番なのかなーと考えますが所詮は運。
ツいてると期待しちゃうなら最初から期待したくない、ツいてない方が良い!って人もいますよね。

朝の占いみたいに軽い気持ちでいたいような、でも吉だ凶だと先入観を持ちたくないような。
日々命が左右される冒険者をしてると運試しはあまりしたくない気がしてきますね。
運がいい悪いは自分で決めるぜ!

執拗く呻く獣の

 作者:NONOさん

買出しに行った二人の片方がちょっとしたことに巻き込まれる話。
人外設定ON(再生能力持ち)にすると描写が過激になります。

リューンでこんな事が起きたらパニックになるよなと思うものの、リューンだからよくあるのかも…とも思ったり。
いや一般人からしたらヤバい光景なんですけども。
冒険者稼業をしていると何かしら恨みを買われるだろうし安全とは程遠いのが分かります。
これが駆けだし冒険者とかだと死んじゃったりしそうだな…。
そこそこ慣れてそうなPCにするとそれっぽいかもしれない、人間の場合。

自分がやった時は人間に憧れてるPCだったので人外ONにするとどうしようもねぇ感が増して、
お前は人間になれねぇよ!と叩きつけられてるような感覚に。
人外である事を気にしてない、誇りに思ってるPCより人間いいなーのPCがそれっぽいかも?
EDの画面がシンプルシックで好きです。

がらくた屋敷の操り人形

 作者:dabuさん

リザードマンの護衛をする依頼だったが辿り着いた島で思わぬ事件が…?
初回プレイ3時間程の長編シティアドベンチャーです。

事前に関係性が設定できるので道中の会話も賑やかで依頼人も喋り方が独特で可愛い。
途中ルート分岐があるので行かなかった道も行ってみたいな~と思ったり。
釣り出来るスポットで先に進まず延々と釣りをして知らん人のパンツばかり釣れたのは良い思い出。捨てようね。

依頼の先で辿り着く閉鎖的?な島は平和そうに見えて節々から察せられる異様さ。
狭い空間で崇拝する存在がいるとなると良い雰囲気では済まされないのが予想させられます。
島であれやこれやをしている内に仲間がいなくなり、かと思えば主役PCにも異変が。
あっちこっちの視点で物語が展開されるのは楽しいですね。

事件の真相に辿り着くまでの探索や会話が所々コミカルで飽きない。
探索や謎解きに困ったら攻略Readmeを見るのがスムーズかも。

ラストの選択肢、どっちも見ましたがルートは変わらないんだなぁ。
自分でやるかそれとも、個人的には自分の手で終わらせない方が良いのかな?と思ったり。
理由は例の画像です。(スッキリするんじゃないかなのやつ)

帰りが遅いと心配してくれる親父さんLOVE。一生この宿にいます。
ラストシーンのNPCの姿にハワワとなったのは自分だけではないと思いたい。
姿の前後ってこう、何とも言えない感覚が味わえて良いですよね。
長編なのでまたやりたくなった時に主役変えて別ルートを見てみたりしたいです。

幽霊市街ノードロップス

作者: 夏古さん

眠ったまま目が覚めなくなり、いずれ死に至る奇病の流行る街『ノードロップス』。
病に侵された仲間を助けてほしいという依頼が冒険者に舞い込んできて…。
(概要欄から引用)

ホントに心中するわけじゃないけど心中しないと出られない部屋にブチ込まれた!みたいなシナリオ。
奇病にかかり目を覚まさない人とかからない人の違いは?の真相にあっ、なるほどねー!となりました。
単に免疫とかそういう話ではなくちょっと逆手に取った話で面白い。
依頼人のNPC達がオーソドックスな個性さで結構好きです。

死んじゃった冒険者たちも多分個性的だけどあったかいパーティだったんだろうなぁ…。
2人用シナリオだけど仲間恋人親友以外に殺したい相手!とかあるのも幅があって面白い。
ン?な選択肢も用意されててどんな関係でも補完できそう。

他の関係性だとどうなるか周回したくなるシナリオです。違うメンバーでもやってみよう!

2024年1月23日火曜日

シュガー・アンド・スプーン

作者:水雲さん

荷物袋にあるアイテムを使ってジャムを作ろう!の100kb参加シナリオ。
傷薬、解毒薬の互換アイテムが出来上がります。
1回きりの果物がやたらとあったのでぶち込んでジャムに。カード画像が綺麗で楽しいです。
薬草とかシナリオを巡ってると集まってしまうのでジャムにするとコンパクトになって嬉しい!
ジャムを作ると出来たぜ!と教えてくれる蜂が可愛いです。

作りすぎちゃって数ページこうなる。


その赤い酒の味

 作者:シェノンさん

吸血鬼事件が起きた町で行方不明の友人を探す依頼を受ける話です。
初回1時間、周回プレイだと15分程度だそうです。

タイトル通りお酒に関するシナリオで、静かな空間で探索をします。
吸血鬼による殺人事件が起きたとなれば町は静かになるよなぁ。

ED全回収は出来ていませんがED3の切ない終わりが好き。
大事な友人が会話が成り立つ状態で人ならざる者になっていた場合、何が正しいのか分からない。
こういうのはその人の精神力と性格によるよなと思い知らされます。
多分ギャグシナリオだったら知らん!お前も来い!みたいなノリでHAPPYになりそうです(?)

もっと良いEDないかと気になり再度プレイしED2を視聴。
コレコレコレ!!!私が求めてたのコレ!!!になってしまった。
物悲しいけど正しい終わり方だよね、も好きですがより良い未来があるなら意地でも掴み取れ!!
娘もおじさんと会えてハッピーですね、一緒にお料理する光景が見たい。
あと依頼人さんが作り出したモノで救われる人は絶対に多い。
さらっと出してるけどノーベル賞レベル、友情の強さを見ました。

金糸雀捕まえ墓荒らし

 作者:CWの樽さん

とある悪党一味は魔力を感知する「炭鉱の金糸雀」を連れ、亡国に眠る財宝を手に入れようと目論む。
その為にはまず「炭鉱の金糸雀」を手に入れるところから始めるのであった。

魔力を感知できるPCが悪党一味に捕まり奴隷のように扱われるので注意。
個人的には魔術師じゃなくても大丈夫だと思います、第六感が良いキャラでも合うかも。

長編じゃなく探索もシンプルなのでサクサクと進める上になんと周回プレイが可能!?
ウキウキで別ルートも突入しました。
砂漠といえば秘宝!秘宝といえば金!金と言えば遺跡!遺跡と言えば墓荒らし!!!
王道でストーリーも分かりやすい、そして画面演出が綺麗。
洗脳の演出も脳がイタタタタな感じがして結構好き。一番好きなのは空かもしれません。

悪党一味がどうなったかは分かりませんが個性それぞれで好きなNPC。
どっかでひょっこり顔出して欲しい気持ち。死んでたらカナシイ…。

王は生前何を思ってたんだろうなぁ。
欲深い人間を信じられなくて結果骨の方に…?とか思ったり。
細かく書くとネタバレになりそうなので是非別ルートもプレイしてみてください。

2024年1月14日日曜日

砂歌う街レモナリア

 作者:ゆずきちさん

海の街で猫や住民と戯れながら時々依頼をこなす街シナリオ。
PCもいっぱい喋るので口調設定すると幸せになれます。
物々交換のような要素、ミニイベントも用意されており思わず長く滞在してしまいます。
あと冒険者がやりがちな釣りもあります、釣るしかねぇ!瓶瓶瓶!!!(売却)

高レベルになると役割有り探索系の依頼が受けられます。
内容がしっかりしているにも関わらず会話のコメディさは楽しい。
怖がりやドジなキャラがいると一層それらしくなって面白いかもしれません。
真面目な話だけど重すぎずスッキリ晴れ晴れとした感覚で終われるのも良い所、流石海の街。

全部クリアした後でも何となく訪問したくなる場所です。

悪魔の箱庭にて

 作者:割れざくろさん

駆け出し冒険者が道中寄った村で危ない目に遭うシナリオ。
主役PCを操作して仲間を救出しにいきます。

陰鬱とした雰囲気とシルエットや黒を基調とした画面構成が分かりやすい。
急いで助けなきゃ!とは思いますが時間制限はないのでのんびりプレイ。

小さな村、いい人ばかりか邪教徒系かで分かれがち。
とはいえ今回は実力行使(魔法)してきたので敵ながらやるな!と言っちゃった。
駆け出しならではの経験、運が悪けりゃこれで死ぬ冒険者もいるんだろうなと世知辛さを痛感します。

なんかメタい依頼の日

 作者:茶頭巾さん

常識人PCとリアルワーシスト(メタ)PCのゴブリン退治シナリオ。


あ、あるある~~~~!!!!!

正直ネタバレなしで言える感想がこれしかない。
ビルダー弄ってると分かりみしかないあるあるだらけ。
是非シナリオ作者さんにやってほしい作品です。
プレイ専の人もこれで用語が学べるかもしれません(?)

2024年1月11日木曜日

親父ブレンド

 作者:だてまきさん

2人以上PT専用。主人公は不憫なPC推奨です。

優しい親父が注いでくれた「親父ブレンド」(クソ熱)を飲もうと奮闘するシナリオ。
いかに親父さんを傷つけずに冷やして飲めるか冒険者が頑張ります。

不憫PCの時点でオチが見えていますが面白いのは2週目と言っても過言ではない。
果たして「親父ブレンド」をマトモに飲める日が来るのでしょうか、不憫なので無いのかもしれない…。

モノクの森

 作者:伊礼さん

ストーリーは希薄な探索メインシナリオ。
対象レベルは1~5ですが戦闘難易度は高め、レベル3くらいを想定されているようです。

黒と白がメインのマップをうろうろして依頼であるゴブリンを退治しに行きます。
道中で関係なさそうな要素もあり自由に探索ができます。
片っ端から調べないと気が済まない人は時間がかかりそう!
依頼以上のストーリーは無いのですがゆるっとした独特なセリフが好きです。
あと貰えるスキルがシンプルスッキリなカードなので集めるのもウキウキ。

クリア後リードミーを見ると出来てない要素もあるのでもう一度行きたくなりますね。

ぬばー はぁはぁ こ これが戦果じゃ

破滅的な甘さへの渇望実験

 作者:満月丸さん

目が覚めれば、そこは見知らぬ場所。
血と錆の漂う牢屋の奥の、椅子に拘束されて座っていた。
何故、どうして、と戸惑う最中、一人の狂人が、現れた。

(概要欄から引用)

一人専用で悪人向け。
善人でもプレイできますが双方可哀想に見えてきます。悪人だと正論を突き付けられます。
グロテスクな表現や、子供が殺されるシーンがありますので注意。

冒険者がいつの間にか誘拐され痛めつけられ、それでもどうにかして脱出を目指す探索シナリオです。
ターン制で少しでも無駄なターンを過ごすと大体脱出できない事が多いので攻略見ずにプレイすると
段々動きがRTAじみてきます。楽しい。
とはいえベストエンドに自力で辿り着くのは結構苦戦すると思うので話を見たい人は攻略txtを見ながら
プレイするのが一番です。

画面の使い方や回想のオブジェクト配置が斬新で思わずあらゆる場所をクリックしがち。
カードだけでなくセル画の使い方がインディーズゲームのようで面白いですね。
事件の犯人の動機はそうだろうなぁ、と納得。
進めるうちに予想はつきますがやっぱり何事も行き過ぎると狂気にしかなりません。
正義と悪を明確に決定づけるのは法律しかないんですよね。しかもそれが100正しいとは限らない。
結果論で悪と決められるものも最初を辿ればそうでなかったりなどよくある事ですよね。
何処かで歪まないよう、逸れた自分を正しい道に戻してくれる存在の大切さがよく分かるシナリオでした。

おまけで隠しエンドとその報酬を見ましたが復讐おじさんのファンサが凄くてウハウハ!!
これからも一緒だよ!(振り回す)

魂喰らいと生贄

 作者:満月丸さん

暗い場所で喋る剣と出会った。
そいつが言うにはここにはソウルイーターという大鎌があるらしい。
(概要欄から引用)

親密な関係2人用シナリオ。
謎の場所に飛ばされたPCが喋る剣と共に脱出を目指します。
魂喰らいの大鎌、脱出するには生贄が必要?少年心が擽られる要素が満載!

どうする?の選択肢の際、絶対アレやっちゃうよねと思います。
NPCは喋る剣のみですがいちいちツッコんでくれるので愛着が湧きます。
元々どんな姿だったのか分かりませんが剣の姿でも可愛い。
これからも一緒によろしくな!(壁に叩きつける)

一方的Happy End(R-18)

 作者:森野詩愛さん

ヤンデレリョナがテーマの短編読み物。
恋人に近い関係、普通の方法で死ねる種族推奨。
明確な性描写はありませんが暴力や嘔吐、殺人、選択肢により対象消去があります。

好きな人からお部屋のお誘いだ!ウキウキで向かったらとんでもない事に。
どんな反応するかなって思ったからそんな事もしちゃう。怖いよ~~。
絶対今じゃない!!!と思っちゃうのは自分だけ?もっと後にしよ?ケーキの上のイチゴみたいにさ!

でも冒険者だしいつ誰に殺されるか分からないし、誰かに殺されるくらいなら
じゃあ自分が…というのは分からないでもない。分かっちゃ駄目かもしれない。

これは夢だと夢オチにしましたがそんな夢見るPCも大概ヤバいです。
好きな人をキルする夢を見てもおかしくないPCにはピッタリ!
是非ヤンデレさんは好きな人の息の根を止める夢を見よう!

あまいものまつり

 作者:ゆずきちさん

甘いもの好きとそれに引っ張られる一本道二人用シナリオ。
いわゆるアンジャッシュ状態のまま進行します。

プレイしてると甘いお菓子が食べたくなってしまい、お腹が空く。
あと冬にやるとお芋も食べたくなって仕方ない。メシテロかも…。
こういうの毎回いい感じに噛み合い、すれ違うのに確信に至らないの面白いですよね。
名称を言えば「え!?そっちの事言ってたの!?」となりそうなんだけどならない。
現実的に考えてもまぁ言わない…かも…?

関係性は特にないのでどの組み合わせでも突入できます。
皆も甘いものを食べよう!

【見たい】

 作者:にじいろさん

選ばれた冒険者の一人が道中、何かを見ます。
明確な答えはありませんが選択肢にドキドキしてしまいました。
5分もかからないのですがこの短時間で見たいような見たくないような好奇心が刺激されます。

そして何も知らずに別シナリオで遊んでる最中、戦闘中に異物が見えて確認。
時間差で気づいてアヒ~~となるまでがオチ。

<知のけもの>シリーズ

 作者:カブさん

参謀と盗賊シリーズ二人用シナリオ。
どの作品も最低1時間はかかるかと思います。
全作品戦闘は無いのでどのレベルでも突入可能。
参謀と書いてありますが本の虫&知りたいという感情で行動する知識欲の塊PCが似合います。
盗賊はそんなPCに振り回されがちだけど仕方ないなぁと仕事してくれるPC推奨。

長い&ややネタバレなので追記から。